前穂高岳
やっと体調ももどり念願の前穂高岳(3090M)制覇に行ってきた。
奥穂、西穂、 北穂は登っているので、最後の一座、残されたピースを埋めに。
四座制覇するのに10年かかった。
朝6時のバスで上高地入り、6時30分河童橋から穂高3兄弟の眺め。
左から西穂、奥穂、前穂、こうしてみるとかなり遠いな、真ん中の岳沢(白い所)
を上り詰めていく。
朝の上高地はホントに気持ちがいい、ここでのんびり一日過ごすのも悪くないけど観光客だらけになる日中は地獄ですよ、ほんと。
台風一過でこの時期にしては少し暑いくらいで、短パンに山シャツでちょうどよかった。
バックパックにパーゴワークスのRUSH20を初投入、背負い心地がよくて、背中にピタッと吸い付く感じが気持ちいい、岩場の登り下りを安心して踏破できる。
前半の岳沢小屋まではこんな整備された道が続き誰でも簡単に登ることができる、快適なハイキング道、僕は日帰りなのでガシガシ早歩き。
1時間10分くらいで岳沢小屋着、ここでこれから始まる岩稜帯の本格的な登りの為に
ヘルメットやグローブを付けて装備を整える。(重太郎新道が始まる)
今回の岩場用に買ったブラックダイヤモンドのクラッググローブハーフフィンガー、安心して岩をホールド出来て買って正解。
30段はある長めのはしご、徐々に本領発揮してきた穂高の登り。
急傾斜の岩場が何度も出てくる、3点支持が続く、汗も噴き出る、でもクライミング感覚で楽しんでる自分がいた。
後ろを振り返ると岳沢が眺められて綺麗だなあ。
ここが核心部のスラブ状の鎖場、ここを抜ければ紀美子平に出る。
ガスに隠れた山頂付近も見えるけど遥か上すぎて気が遠くなってくる、山頂付近が雲に覆われてまるで魔の山っぽくて恐ろしい、本当に登れるのか不安になってきた。
分岐点になる紀美子平に到着、平と言っても岩場のちょっとした広場、上に行けば前穂山頂。左に行けば奥穂、のんびりできるような場所でもないのでさっさと山頂を目指す。
右を見ると明神岳のとんがりがかっこいいなあ、あちらに登るには高度なクライミング技術と装備が必要なので一般ピープルには無理な世界。
雲に隠れて魔の山のように見える頂上まで続く岩の世界、まるでロードオブザリングの世界観、どこを登ればいいんでしょうか?
丸いペンキ印がかなり上に書いてありますけどルートがわかりずらい、ジャンプでもしろってことですかね?岩がくずれたら死ぬでしょうね、たぶん。
あともうちょいで頂上、かなりきついっす!
久しぶりにきつい登山だなあ、もう一度登れと言われても無視します、ホント。
ついに念願の前穂高岳頂上、これで穂高と名の付く高峰をすべて制覇!
しかしガスガスでなんも見えない、頑張ったご褒美無いのかよ。
しかし神は僕を見捨てなかった、頂上には一人ぽつんとキレーなおねーさんがいる。
話を聞くと地元松本の人で、朝5時のタクシーで上高地に入って僕と同じコースで前穂日帰りだそう、タフだなあ。
写真を撮ってもらったり、最近の登山の話などをして15分ほど過ごす、
これほど危険なコースを一人で登ってしまう体力と精神力のある女性がとても素敵に見えた。
僕がもっと若かったら恋に落ちていたはずだ。
頂上でコンビニスイーツを頬張る、これがまたうまい!
ガスが切れるのを待ったが、これが限界だった、ちらっと槍ヶ岳方面が見えたけどほんのちらっとだけ。
まだまだ山頂にいたかったけど日帰り登山の宿命で時間が限られている。
急な岩場を下山しなければならない、これがまた怖い、滑るし、落石にも注意しないといけないし、集中が途切れることがない。
3点支持、4点支持とおしりの支持もいれると5点支持で降りていく、
登りよりも下りの方がえぐかった。
ガスが晴れて西穂のギザギザが姿を現す、素敵だな。
下山するにしたがってどんどん晴れ間が、上を見るとガスも晴れてきている、登山あるあるだな。
ご褒美にソフトクリーム、
こうして登山で消費したカロリー以上のものを摂取させ
体重を元に戻そうとする妖怪を「妖怪、カロリーもどし」と言う。
6時30分から登って、下山は14時30分、合計8時間の行程、
かなりきつかったけど久しぶりの岩登りは頭能と体を総動員して難所をクリアする達成感が快感。
9月9日火曜日
帽子 Rapha メリノビーニー
サングラス オークリーレーシングジャケット
アンダー ミレードライナミックメッシュ
Tシャツ パタゴニア メリノデイリーTシャツ
シャツ マウンテンハードウエア キャニオンソリッドロングスリーブシャツ
ウインドブレーカー ティートンブロス ウインドリバーフーディー
ヘルメット ブラックダイヤモンド ハーフドーム
パンツ グラミチNNショーツ
ソックス ポイント6エッセンシャルミディアムクルー
シューズ サロモン X-ALP LTR GTX
バックパック パーゴワークス RUSH20
ウエストポーチ ロウロウマウンテンワークス ナッツパック
カメラ リコー GR
時計 スントベクター