ゆりのきDAYS

千葉県八千代市のサロン アルテヘアーデザイン店長の趣味とトレーニングの雑文

甚屋さんに行って考えたこと

昨日はまっちゃんといきつけの居酒屋「甚屋」に行く。

甚屋に行くのは2ヶ月ぶりのことだ、マスターとは毎週フットサルで一緒に遊んでいるので久しぶりな感じはしないのだがアルコールを一切口にしなくなってから店には足が遠ざかっている。

酒を飲んでいた頃は週に二度、三度と通い、常連さんやマスターとの会話を楽しみに一人で行っていた、仕事を忘れ、年齢や地位を意識することなく話の出来る常連さん達に癒された。

うまい酒とおいしい肴、いつも笑い声が絶えない、いい店である。

アルコールを口にしなくなると途端に飽きが来たのかもしれない。

この店では季節ごとに料理のメニューは少しづつ変わる、しかし注文する料理はおのずと決まってくる(安心して食べれることが理由)、そして新鮮味がなくなり食べたくなくなる・・・

そして店に行かなくなる・・・

昨日うかがったときに新メニューのアンケートを実施していた。

マスターも自分のお店のこれからを心配しているのだろう、客の意見を聞くことで、少しでもこれからの営業に役立てようとがんばっている。

客も自分の店ではないので新メニューを考えてくれと言われても真剣に考える人などいない、僕もアンケートには答えたが、本当にこの店で僕の考えたメニューが食べたいと思ったかといえばそうではない、そんなものは料理の本にいくらでも載っているし、新メニューなど本でもネットでもいくらでも出てくる。

そんなことより、なぜ店に通わなくなるのかを考えないといけないと思った。

このことは自分のサロンにあてはまる。

毎回、毎回、同じヘアースタイルを作っていれば当然飽きてくる、同じパーマ、同じカラーリング、同じ技術、同じ話題、そしてうんざりしてお客様は他のサロンへ行く。

よりかわいく、美しくしてくれる人のもとへ。

通わなくなる理由を挙げてみる、

髪型が気に入らない、髪が痛んだ、シャンプーのときに耳にお湯が入った、髪を雑に扱われた、店が汚い、スタッフが不潔、痛い、かゆい、暑い、気持ち悪い、手を握られた、担当の顔が嫌い(笑)、担当がハゲ(キリッ☆)、などなど。

ひとつでも当てはまり、不快な思いをした場合にお客様はそのサロンを変える。

不快な思いをさせない、これは絶対条件だと思う。

僕自身、サロンを営業していて真剣にお客様に接するのだが、すべてのお客様を満足させることは出来ていない、不快な思いをさせていることは重々わかっている、その一つ一つを注意深く取り除く日々を重ねる。

満足してくれたお客様は良くても二割だろう、この割合を三割、四割とあげる努力をしていかなければいけない。

20年以上美容をやってきて、そんなことが少しずつわかってきてはいるが、悩み、もがき、苦しんでいる最中だ。

お客様ひとり一人条件が違うのでなおさら難しい。

言い訳など通用しない。

しかしお客様がかわいく、美しくなり、笑顔を見せてくれた時は至福の瞬間だ。

そのために自分の技術を信じて、磨いていくしかない。

不快な思いをさせないように真剣にお客様と向き合う。

今回はたまたま「甚屋」さんという居酒屋をとおして、自分のサロンの方向性を考えている。

答えはまだ出るわけがない。

終わらない旅をずっと続けているようなものだ。