鋸山と里山トレイル30キロ
鋸山と周辺の里山トレイルラン30キロ
冬のトレーニングにはうってつけの鋸山トレイルラン、鋸山だけでは物足りないので、周辺の里山や林道を含めた30キロのコースを仲間と三人で走り回ってきた。
このコースは毎年12月に行われる「鋸山トレイルランレース」と同じもの。
ガーミンにコースを覚え込ませ、保田の海岸線からスタート。
さすがに朝は寒い、タイツを履かずに来た事を後悔したが、時既に遅し。
しばらく林道を進み、延々と続く上り坂をひたすら走る、この上りで早くも息が上がる、登りきると鋸山山頂へのトレイルを開始、走りやすい尾根道、階段、標高差300メートルだがなかなかの登りが続く、やっとこさ山頂。
山頂からの景色は誠に素晴らしい、(一枚目の写真)海が見える山頂はそうはお目にかかれない、一同感動、しばし時を忘れて景色に見とれる、千葉の低山をばかにしていた自分を恥じた。
そこから車力道という坂道を下る、その昔、鋸山の山頂付近から房州石を削り出し、それを荷車で運んだ道、昔の車輪の跡が刻まれている。
一度金谷の港まで下りて、今度は沢コースを登り返す、山頂付近まで登ってから、今度は上白狐地区の集落に続くシングルトラックを進む、この道は獣道の様相を呈していて、ひと一人がやっと進めるくらい狭く、危険な道だった。
やっとの事で上白狐地区の集落に到着、里山の原風景が残るのんびりした場所だった。
ここまで走って来て、思いのほかハードなトレイルに脚がやられていると感じてきた、ここから10キロくらいをショートカット出来る事に気づく、みんなもショートカットして早く温泉に入ってうまい飯を食べたくなる、だが、甘えてはダメだ、レースに出た者達はここをすべて走り切っているし、このままショートカットしてしまうと物足りなさも感じる、千葉の住人が千葉のトレイルに敗北するわけにはいかない、必死に気持ちを奮い立たせ残りのトレイルに取りかかった。
途中ゆずがたわわに実る場所や、道祖神や石仏、水仙の咲く丘など日本昔話に出てきそうな里山トレイルを走る、ショートカットしなくてよかったと口々に話す。
本日のクライマックスの石切り場のトレイル、荒涼とした風景がいかにもグランドキャニオンのような景観を生み出していた、(大げさだが迫力はあった)僕らはここを房総グランドキャニオンと名付けた。
石切り場を抜ければ、ゴールまであと少しの距離、30キロを走りきった満足感に浸る。
千葉の低山をばかにしたせいで昼食を持ってきていなかったので、モーレツに腹が減っている、チョコレートと大福くらいしか食べていなかったので、保田海岸にある「ばんや」で食べる寿司の事ばかり頭に浮かぶ。
保田の海岸に出てゴール。
完全に千葉のトレイルをなめていた、こんなにもハードで変化に富んだトレイルが近くにあった事に驚いた、千葉の懐の深さに感激した一日だった。
そしてうまい海の幸を食べて帰路についた。
冬のトレーニングは千葉のトレイルで決まりだな。
一緒に走ったM氏は夜20時からのフットサルに向かった、30キロ走った脚は大丈夫だったのだろうか?
僕は次女の15歳のバースデイの為に、さすがにフットサルに行くとは言い出せなかった・・・