マイルストーンを求めて
登山をはじめて約10年、どうしても初めて登った山に行きたくなった。
なんとなく人生を振り返ろうとしているのか?
それとも過去の自分からどれだけ変わったかを確認するため?
カッコイイ事書いてますけど本当は手っ取り早く気分転換とストレス解消で山に登りたかっただけなんだけど・・・
さかのぼること10年前、ダイエット目的でランニングを始めて、体重も減ったしロードばかりで飽きてきてるし垂直移動もしてみようかと軽い気持ちではじめた登山、とりあえず最初にターゲットにしたのは、八ヶ岳にある編笠山と権現岳縦走。
調べてみると『日帰りできて、そこそこ登りごたえがあって変化に富んだルート』ですよと。
その頃はとりあえずのザックとシューズは揃えたけどウエアはランニングで使ってたウエアをそのまま使った。
今思えばトレイルランニングを先取りしていたような格好、
いざ登ってみると、ランニングのおかげで心肺機能が高まっていたのでコースタイムよりも早い時間で踏破出来た事に自信がつく、それから数年八ヶ岳から北アルプス、南アルプス、富士山と日帰りでやっつけられる山を登りまくった。
日帰りでの登山が前提なのでリスク管理だけは徹底して勉強し、実践した。
万が一遭難でもしたら家族はもちろんスタッフ、お客様に迷惑をかけるので絶対に生きて帰るようなプランで登山をしてスキルを上げた。
最近はトライアスロンやら釣りやらで山に行く回数はめっきり減ってますけども。
それでも仕事に追われてくると高くて青い空が無性に恋しくなるんですよね。
6月の梅雨前にどうしても自分のマイルストーン(道標)を確認してみたい衝動に駆られて行ってきました。
観音平を起点にぐるっと縦走ができる。
編笠山山頂にて、天気も良くて朝日が眩しい、1時間40分ほどで登る。
編笠山の山頂直下がかなりの急登で息も絶え絶えで、
長澤まさみちゃんと新垣結衣ちゃんとの三人暮らしをする妄想をしてみる。
急登を黙々と登る。
こんな鎖場のトラバースもあってスリル満点、
(10年前こんなところ通ったことさえ忘れていた)
とりあえず一人なので危険だけど自撮りしてます。
雲海に浮かぶ富士山を眺めて10年前の自分に想いを馳せる。
ついに10年越しの自分の登山の原点に帰ることができた。
自分の小ささを改めて感じた、山は10年前とちっとも変わってない。
自分だけが10年歳を取り、僕を取り巻く環境も変わった、
今回こうして自分のマイルストーン(道標)を振り返ることができてなんとも贅沢。
編笠山を一旦下った鞍部にある青年小屋、遠い飲み屋の提灯が面白い。
下は10年前の写真、提灯の文字も違う、トタンのサビも今ほど錆びていない。
タイムも比較してみよう
権現岳に登頂、3時間17分。
下は10年前の権現山頂までのタイム。
10年前は2時間52分、30分ほどタイムが落ちている、ショックだ。
そして観音平に戻ってきてゴール!時間は5時間50分。
10年前はどうだったかな?
なんと5時間11分、10年で40分も遅くなってる・・・
休憩や自撮りに費やした時間もあるのでなんとも言えないが、そこそこ同じ時間くらいで踏破したつもりだったけど完全に過去の自分に負けてしまった。
これが老いというものなのだろう。
10年越しのマイルストーンを求めて再びこの地に帰ってこれたことを感謝。
今回のギアログ
帽子 patagoniaダッグビルキャップ
サングラス オークリーレーシングジャケット
アンダー patagoniaメリノデイリーTシャツ
ミドル patagoniaバンディートシャツ
トップ patagoniaフーディ二プルオーバー(出番なし)
パンツ グラミチ バッカブルショーツ
ソックス patagoniaメリノソックス
シューズ サロモン XTウイング2
バックパック グレゴリー ルーファス
カメラ リコー GR DIGITAL
時計 ガーミン
今回使ってみてよかったのはpatagoniaバンディートシャツ、速乾性と匂いを防ぐ加工がされている、着やすいのはもちろん風通しがすこぶる良い、汗だくになってもボタンを外せばかなりのクーリング効果、背中にも熱を逃がすベンチレーションが空いてるのであっという間に乾く、patagoniaが襟付きランニングシャツと位置づけて発売した商品なだけあってかなり汗をかくスポーツ全般に向いていると思う(トレイルランやフットサル、ロードバイクなどでも使えそうだ)
逆にグラミチのバッカブルショーツはナイロン100%でストレッチが効いてなくて登りの足上げの時に突っ張ってかなりのストレスになった、グラミチのNNショーツの方がストレッチも効いていて登山にはそっちの方が良かったかな。
シューズのサロモンXTウイング2はソールがグリップしなさすぎて滑りまくりで怖い思いをする場面が多くて困った、山では二度と履かない。(昔に買ってあまり履かないでいたのはそのせいだったのかも)